今月のテーマ
堂谷津の里
[NPO法人 バランス21]
千葉県千葉市の北東部に位置し、6つの区の中で最大面積を持つ若葉区の谷当町(やとうちょう)。その一角にある『堂谷津(どうやつ)の里』は、谷津田(谷あいの田んぼ)が広がる、里山の自然と文化が息づく場所です。2007年には千葉市から谷津田保全区域に指定され、都市近郊にありながら静かで豊かな自然を楽しめます。この自然を守り、里山を蘇らせてきたのがNPO法人バランス21です。2012年の設立以来、土地所有者や千葉市と協力し、荒れていた自然環境の再生活動を続けています。
堂谷津の里では、里山再生事業(自然を取り戻すこと)とイベント事業(自然を生かすこと)の2つの活動を柱として、米づくりや森づくり、ビオトープ整備、田植え体験、自然観察会などを行っています。
堂谷津の里を管理するバランス21の斎藤幸一さんにお話を伺いました。
「再生活動は10年間も眠っていた土地を生き返らせるために、10人ほどの仲間でひたすら草刈りをすることから始まりました。当初、50年以上放置されていた森は、アズマネザサが茂っていましたが、私たちが道を整え、明るい里山に再生しました。老いたコナラの木も間伐や植樹で元気を取り戻しています。さらに、生き物が暮らしやすい水辺の整備や、水不足を防ぐための地下水の活用などを進めています。また、農村と住宅地の共存による地域の活性化を目指して、2012年の活動初期から米づくりを行っています」
コメント