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ZEH

「ZEH情報」について、トピックス「蓄電システムを活用した暮らしのご紹介」を掲載しました。

戸建・蓄電システム

蓄電システムを活用した暮らしのご紹介

2024年11月08日

今回はZEH補助金において追加設備等の交付要件の一つとして設定されている蓄電システムについて紹介します。

エネルギー貯蔵能力ニーズの高まり

■エネルギー貯蔵能力ニーズの高まり

  • 国際的にも蓄電池の導入量は過去10年間で増加。特に過去5年間の導入は顕著

  • 蓄電池の導入は、今後も増加することが見込まれており、IEA(国際エネルギー機関)は2050年カーボンニュートラルシナリオで2030年には2023年の6倍に増加すると試算されている

出典:資源エネルギー庁「系統用蓄電池の現状と課題」

上記のような社会的背景には、再生可能エネルギー・システムにより発電された自然エネルギーの有効活用が求められており、
ZEH補助金においても追加設備等の交付要件の一つとして蓄電システムが設定されています。
 戸建ZEH補助事業における蓄電システムの導入割合も年々上昇しています。

創った電気は「売電」から「自家消費」へ

太陽光発電が始まった当初、昼間は余剰電力を売電し、夜間は安価な深夜電力を買電することによる光熱費メリットが提唱されていました。しかし、売電価格の下落やFITの終了、電気料金の値上がり等によって光熱費メリットが期待できなくなりつつあります。

このような社会変化を受け、創った電気は「売る」のではなく、「自家消費する」ことに対する注目が高まっています。

戸建住宅における電気使用量の目安は、平均すると1日13kWh程度と考えられます。

1kWの太陽光パネルが1日に発電する電力は約2.7kWh、戸建住宅の太陽光パネルの搭載容量を4kWと仮定した場合、1日平均で約10kWhを発電することになるので、発電した電力を自家消費に活用すれば、一般的な家庭においても電力の購入を最小限に抑えることができると言えます。

一方で太陽光発電は日中にピークがあるのに対し、電気の需要は昼間より夜間に多いというギャップが生まれます。そのギャップを埋めるため、昼間の発電を貯めて夜間の自家消費に活用する手段として、蓄電システムの需要が高まっています。

<戸建住宅における電気使用量>

世帯人数

1ヶ月

1日

3人

386 kWh

12.9 kWh

4人

436 kWh

14.5 kWh

出典:東京都環境局「家庭のエネルギー消費動向実態調査(平成26年度実施)」よりSII作成

省エネと環境配慮の両立

昼間の余剰電力を蓄電システムに貯めて夜間に使用する暮らしの一日の電力使用のイメージを見てみましょう。蓄電システムを活用することによって、電力会社から購入する電気をできるだけ抑えつつ、太陽光発電でつくったクリーンエネルギーを有効活用できるため、光熱費の節約と環境配慮を両立させる暮らし方が可能になります。

停電時に、もしもの備え

 近年、大規模自然災害に伴い長時間の停電が発生しています。住まいそのものは無事でも電気の供給が断たれてしまうと普段の生活が困難になります。このような万が一の停電時にも安全・安心に暮らしたいというニーズから蓄電システムを導入する方も増えてきています。

<各災害時における復旧に要した期間>

停電災害事例

発生時期

被害規模

99%復旧に要した期間

北海道ブラックアウト

2018年9月

約295万戸

約50時間

台風21号

2018年9月

約240万戸

約120時間

台風24号

2018年9月

約180万戸

約70時間

西日本豪雨

2018年7月

約8万戸

約100時間

出典:資源エネルギー庁HPよりSII作成

例えば約10kWhの大容量蓄電システムを設置し、日中に満充電にできていれば、もしもの停電時も夜間に必要な照明や空調、調理といった最低限の暮らしに必要な電力の確保及び同時使用を実現します。また日中に太陽光で発電することができれば、停電が長引いた場合でも電気を使うことができる暮らしをさらに持続することも可能になります。

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「ZEH」とは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略語です。建物の断熱性能を高めて、高効率な設備を導入することによって消費するエネルギーを少なくすることで「省エネ」を実現するとともに、太陽光発電などの再生可能エネルギーを創り出す「創エネ」によって、エネルギー収支が正味ゼロになることを目指した住宅のことをいいます。

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