「CASBEE」(建築環境総合性能評価システム)は、建築物の環境性能で建物を評価し格付けする手法のことです。省エネルギーや環境負荷の少ない資機材の使用といった環境配慮だけでなく、室内の快適性や景観への配慮なども含めた、建物の品質を総合的に評価するシステムです。CASBEEには、評価する対象のスケールに応じた「建築系(住宅建築、一般建築)」、「都市・まちづくり系(まちづくり、都市)」の評価ツールがあります。
これらの評価ツールをまとめて「CASBEEファミリー」と呼んでいます。

CASBEE建築(新築)は「CASBEEファミリー」の建築系のひとつ

CASBEE建築(新築)は4つの対象スケールのうちのひとつ「CASBEEファミリー」の建築系に属する評価基準です。CASBEEでは下記の理念に基づき、建築物の環境に対する様々な側面を客観的に評価します。

  1. 建築物のライフサイクルを通じた評価ができること
  2. 「建築物の環境品質(Q)」と「建築物の環境負荷(L)」の両側面から評価すること
  3. 「環境効率」の考え方を用いて新たに開発された評価指標「BEE(建築物の環境性能効率、Built Environment Efficiency)」で評価すること