IAEAは、12月29日、2021年に開始した東京電力福島第一原子力発電所におけるALPS処理水の安全性に関するレビューに関連して、「IAEAによる独立したサンプリング、データの裏付け及び分析活動」に関する報告書を公表しました。本報告書は、IAEAのデータの裏付けに関する活動について記載したものであり、今後、分析結果がまとまった際には改めて報告書が公表されます。
1.概要
ALPS処理水の安全性に関するIAEAレビューは、IAEAとの間で2021年7月に署名された付託事項(TOR)に沿って実施されています。IAEAレビューは、原子力分野の専門機関であるIAEAの職員及び国際専門家からなるIAEAタスクフォースにより、ALPS処理水の放出前・中・後にわたり実施されます。
本報告書では、主にALPS処理水の海洋放出に関連する放射性物質に関するモニタリング、環境モニタリング及び職業上の放射線防護に係る技術的な能力の分析及び裏付けに関するIAEAの活動計画等について記されています。
(参考)IAEAタスクフォースには、アルゼンチン、オーストラリア、カナダ、中国、フランス、韓国、マーシャル諸島、ロシア、米国、英国、ベトナム出身の国際専門家が含まれる。
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