環境大臣意見では、
(1)風力発電設備等の設置に関し、作業ヤード形状等及び風力発電設備配置を含めた事業計画を再度見直し、切土量及び盛土量を可能な限り抑制すること
(2)残土置場の設置数、面積及び容量の縮減に努め、水環境、動植物等への影響を回避又は極力低減すること
(3)対象事業実施区域及びその周辺では、猛禽類の複数のペアの生息・営巣のほか、渡り鳥の飛翔が確認されているため、稼働後のバードストライクの有無に関する事後調査を適切に実施し、重大な影響が認められた場合は、視認性を高める措置等の追加的な環境保全措置を講ずること
等を求めている。
■ 背景
本件は、「(仮称)岩手久慈風力発電事業 環境影響評価準備書」について、この手続に沿って経済産業大臣に対して意見を提出するものである。
今後、事業者は、環境大臣の意見及び関係地方公共団体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告等を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。
※1 環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。
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