- 環境省では、実際に発生した気象災害を対象に、現在よりも地球温暖化が進行した状況下でどのような影響をもたらすようになるか評価する事業を実施しています。
- 「平成30年7月豪雨」を対象に評価したところ、降水量及び河川流量の最大値が増加し、より深刻な災害につながる可能性が示唆されました。
- 気候変動の身近なリスクを知っていただき、今後の気象災害対策や気候変動への適応策を考えるきっかけとしてご利用いただけるよう、これらの内容をパンフレットに取りまとめました。
- 参考資料については以下のURLよりご参照ください。
【パンフレット】:深刻化する豪雨~我々はどのようなリスクに直面しているのか~[PDF 約21MB]
目的・調査概要
今般、実際に発生した豪雨(平成30年7月豪雨)を対象とし、地球温暖化が進行した世界において、大雨の様子がどのように変化し、与える被害にどのような変化が生じるかをシミュレーションしました。気候変動の身近なリスクを知っていただき、今後の気象災害対策や気候変動への適応策を考えるきっかけとしてご利用いただけるよう、パンフレットに取りまとめました。
※1 地球温暖化が進行した場合として、以下のシナリオを設定。
- 2℃上昇シナリオ: 世界平均気温が工業化以前(1850年-1900年)より2℃上昇(積極的な緩和策により将来の温暖化をかなりの程度抑制した場合)すると仮定
- 4℃上昇シナリオ: 世界平均気温が工業化以前より4℃上昇(現状を超える緩和策が行われず、温暖化の抑制ができなかった場合)すると仮定
上記結果と、対象となる豪雨を気象モデルで再現したシミュレーション(このシミュレーションの結果を以下では「現在気候」とします)とを比較します。
【留意点】
本調査は、過去の豪雨事例について、地球温暖化が進行した条件下でどのような影響がもたらされるか評価することを目的としたものであり、シミュレーションした大雨が今後発生することを示すものではありません。
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