はじめに

住宅性能表示制度」についてご存知でしょうか。
消費者が良質な住宅を安心して取得できるように、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づいて、第三者機関が住宅の性能について評価し、その「性能評価」を表示するしくみのことです。
評価する項目は大きく10の区分が設けられています。→詳しくはこちら

6回目の今回は「空気環境」に関する内容についてご紹介します。

概要

(住宅性能評価・表示協会HPより)

「空気環境」に関することでは、室内の空気が清浄かを評価します。
接着剤等を使用している建材から発散するホルムアルデヒドがシックハウスの原因のひとつとされているため、その危険性がないか確認が必要です。
ただ、実際には住宅室内の空気中に微量に含まれる化学物質の組成や濃度は、様々な要因により容易に変動するものであり、住宅の設計段階で予測することは極めて困難です。
そのため、住宅室内の水蒸気や代表的な化学物質の濃度を低減するための対策の基本的な手段と考えられる、下記2つの内容を確認します。

建材の選定と換気対策の2つがどのように講じられているか

住宅の完成段階で室内の化学物質の濃度の実測結果がどの程度か

評価は3つの事項に分かれており、それぞれ等級等で表現します。