はじめに

住宅性能表示制度」についてご存知でしょうか。
消費者が良質な住宅を安心して取得できるように、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づいて、第三者機関が住宅の性能について評価し、その「性能評価」を表示するしくみのことです。
評価する項目は大きく10の区分が設けられています。→詳しくはこちら

7回目の今回は「光・視環境」に関する内容についてご紹介します。

概要

(住宅性能評価・表示協会HPより)

住宅内で必要な明るさを確保することは、住宅の計画上重要な課題であるため、窓や照明器具の計画は大切です。

また、窓の機能には日照や採光、通風などの物理的なものだけでなく、眺望や解放感などの心理的なものもあると言われています。

「光・視環境」に関することでは、居室の開口部の面積と位置について評価します

評価は2つの事項に分かれており、それぞれ比率で表現します。

評価項目と等級

単純開口率

日照や採光を得られる可能性のある、居室の開口部の面積の多さを評価します。

表示方法:居室の床面積に対する開口部面積の割合を比率で表示

[単純開口率=(居室の開口部の面積の合計/居室の床面積の合計)×100]

◇居室
居室とは継続的に使用する室であり、居間、食堂、台所、寝室、書斎、子供室、応接室等が該当します。浴室、洗面所、便所、納戸、廊下、階段室、玄関などは継続的には使用しないため、含まれません。また、居室に付随する床の間、押入、クローゼット等、縁側は居室の床面積に算入しません。