はじめに

住宅性能表示制度」についてご存知でしょうか。
消費者が良質な住宅を安心して取得できるように、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づいて、第三者機関が住宅の性能について評価し、その「性能評価」を表示するしくみのことです。
評価する項目は大きく10の区分が設けられています。(詳しくはこちら

今回から、この「性能評価」の評価項目について、10回にわたり詳しくご紹介していきます。

まず初回は必須項目である「構造の安定」に関する内容についてご紹介します。

概要

住宅性能評価・表示協会HPより

「構造の安定」に関することでは、
地震や風等の力が加わった時の建物全体の強さを評価します。

どんな大きな影響を受けても傷一つなく、修理の必要がない建物が理想ですが、現状では実現が難しいため、建築基準法を満たす3つの最低目標が設定されています。

損傷防止

数十年に一度は起こりうる大きさの力に対しては、大規模な工事が伴う修理を要するほどの著しい損傷が生じないこと。

倒壊等防止

数百年に一度は起こりうる大きさの力に対しては、損傷は受けても、人命が損なわれるような壊れ方をしないこと。

免震建築物

免震部材により、激しく短い周期の地震の揺れを緩やかな揺れに変え、建物および建物内部の人、家具を地震の揺れから守る構造となっていること。