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はじめに
「住宅性能表示制度」についてご存知でしょうか。
消費者が良質な住宅を安心して取得できるように、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づいて、第三者機関が住宅の性能について評価し、その「性能評価」を表示するしくみのことです。
評価する項目は大きく10の区分が設けられています。→詳しくはこちら
前回まで9回にわたり評価項目をご紹介してきましたが、
今回は最後の項目、「防犯」に関する内容についてご紹介します。
概要
近年、住宅への侵入窃盗事件は手口の巧妙化等、社会的に深刻な状況です。
被害にあわないため、防犯に配慮した住宅の計画を行う際の基本原則として、主に以下のような対策が挙げられます。
・周囲からの見通しの確保
・居住者の帰属意識の向上、コミュニティ形成の促進
・犯罪企図者の動きを限定することによる、接近の制御
・破壊されにくい部材や設備による被害対象の強化
「防犯」に関することでは、これらのうち被害対象の強化として、住宅の内部に通じる開口部の侵入防止対策について評価します。
評価項目と等級
開口部の侵入防止対策
住宅の内部に通じる侵入可能な規模の開口部について、有効な侵入防止対策がとられているかを評価します。
住宅の開口部を、外部からの接近のしやすさに応じて下記のa~c3つにグループ化し、その上で各グループに属する全ての開口部について、防犯建物部品を使用しているか否かを階ごとに確認します。
防犯建物部品はCP表示品とも呼ばれ、下のシンボルマークが貼り付けされているものがあります。
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