エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書)は、エネルギー政策基本法第11条に基づき、政府がエネルギーの需給に関して講じた施策の概況について国会に提出する報告書です。本日、令和6年度年次報告が閣議決定されました。
「エネルギー白書」について
エネルギー白書では、前年度においてエネルギーの需給に関して講じた施策の状況について記載しており、本年はそれらに加え、以下の部分に焦点を当てて紹介しています。
エネルギー白書2025の概要
(1)福島復興の進捗
- 東京電力福島第一原子力発電所における燃料デブリの取出しについて、2号機における試験的取出しに2回成功しました。また、ALPS処理水について、モニタリング結果やIAEAによる評価から、海洋放出の安全性が確認されています。
- 帰還を希望する全住民が帰還できるよう創設された「特定帰還居住区域制度」に基づき、これまで大熊町・双葉町・浪江町・富岡町・南相馬市の復興再生計画が認定されました。また飯舘村・葛尾村では2025年3月、復興に必要な土地活用に向け、一部避難指示が解除されました。
- 「福島イノベーション・コースト構想を基軸とした産業発展の青写真」改定の議論が進められるなど、事業・なりわいの再建や新産業の創出に向けた取組が進展しています。また、福島での再エネ導入拡大、水素の社会実装に向けて福島新エネ社会構想の「加速化プラン2.0」も策定されています。
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