今月のテーマ
八王子市長池公園
[NPOフュージョン長池]
東京都心から西へ約40キロの所に、『里山文化の継承と創造』をテーマに掲げている公園があります。八王子市の東南部に位置する八王子市長池公園は、江戸時代から農業用ため池として使われていた長池(ながいけ)などの自然を守るために2000年に開園し、今年から自然共生サイトに認定されました。
約20ヘクタールもの広大な敷地には、野鳥観察のできる築池(つくいけ)や里山の生き物がすむ雑木林、市民の憩いの場の芝生広場、体験学習施設の自然館など、見どころがいっぱいあります。また、春にはカタクリやマメザクラ、夏はヤマユリや希少種のサワギキョウ、秋はリンドウやオオニガナ、冬はハンノキなど四季折々の花を楽しむことができます。
ミドリシジミをはじめ、サワギキョウなど希少湿生(しっせい)植物群は南関東においては大変貴重。
公園の特徴や取り組みについて、八王子市長池公園を管理・運営しているNPOフュージョン長池の小林健人さんにお話を伺いました。
「私たちは市内81箇所の公園緑地の管理と運営を任されており、八王子市長池公園はその中でも特に大きな公園です。800種以上もの野生植物が生息し、公園の名前にもなっている長池には、都内では希少な湿地を好むハンノキ群落があり、環境省の特定植物群落に指定されています」
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