地球温暖化の進行を食い止めるため、日本各地でさまざまな脱炭素の取り組みが進んでいます。東京都もその例外ではなく、家庭部門のCO₂排出量削減を目指して「東京ゼロエミ住宅」制度を推進しています。本記事では、「東京ゼロエミ住宅 助成金」について、初めて聞いた方にも分かりやすく解説していきます。

ゼロエミ住宅とは?

「ゼロエミ住宅」とは、「ゼロ・エミッション住宅」の略で、「排出ゼロ住宅」とも呼ばれます。ここでいう“排出”とは、主にCO₂(二酸化炭素)などの温室効果ガスを指します。つまり、ゼロエミ住宅は、住宅の使用に伴うCO₂排出を限りなくゼロに近づけることを目的とした住まいのことです。
東京都では、家庭部門からのCO₂排出量が大きな課題とされており、これを削減するために「東京ゼロエミ住宅」の制度を設けています。都が定めた基準を満たす住宅に対しては、助成金が交付される仕組みとなっています。
以下では、ゼロエミ住宅の特徴について、より具体的に見ていきましょう。

高断熱性能の確保(省エネの基本)

ゼロエミ住宅のもっとも重要な要素の一つが高断熱性能です。外気温の影響を受けにくい家にすることで、冷暖房に使うエネルギーを最小限に抑えることができます。
一部の具体例ですが、以下のような対策が取られます。