資源エネルギー庁は、各種エネルギー関係統計等を基に、令和5年度の総合エネルギー統計確報を作成し、エネルギー需給実績として取りまとめました。
1.エネルギー需給実績(確報)のポイント
(1)需要動向
- 最終エネルギー消費は前年度比2.7%減。うち石油が3.0%減、都市ガスが2.5%減、電力が2.5%減、石炭が2.2%減であった。
- 企業・事業所他部門は製造業の生産活動停滞などにより減少、家庭部門も冬が3月を除き暖かかったことやテレワーク実施率の低下などで減少、運輸部門は微減となった。
- 企業・事業所他が3.2%減(うち製造業は3.2%減)で2年連続減、家庭が4.4%減で3年連続減、運輸が0.4%減(うち旅客が0.3%減、貨物が0.6%減)で3年ぶり減と、全部門で減少した。
- 電力消費は、企業・事業所他が2.4%減(うち製造業は2.8%減)、家庭が2.7%減となった。
(2)供給動向
- 一次エネルギー国内供給は前年度比4.0%減。化石燃料は7.0%減と1991年度以降で最も落ち込んだ。非化石燃料は11.1%増で、再生可能エネルギー(水力を含む)は11年連続で増加。
- 化石燃料は、石炭が8.7%減、天然ガス・都市ガスが7.9%減、石油が5.2%減といずれも減少。非化石燃料は、原子力の51.7%増、太陽光発電やバイオマスがけん引した再生可能エネルギー(水力を除く)の6.3%増などで、そのシェアは25年ぶりの高位となる19.3%まで上昇。
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