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ALPS処理水の安全性に関するレビューの一環として、 IAEAは作業員の「外部被ばくに関するモニタリングの裏付け」に関する報告書を公表しました

11月11日(ウィーン時間)、IAEAは、東京電力福島第一原子力発電所におけるALPS処理水の安全性に関するレビューの一環として、職業的な放射線防護の裏付けのための「外部被ばくに関するモニタリングの裏付け:全身、末端部、眼の水晶体線量計の性能」に関する報告書を公表しました。
本報告書では、全身・指先等の末端部・眼の水晶体における外部被ばくを測定する線量計を対象とした分析機関間比較(Interlaboratory Comparison : ILC)の結果や、参加分析機関の能力に関する詳細な評価がまとめられています。

1.概要

11月11日、IAEAは、ALPS処理水の取扱いに関する安全性レビューの一環として、「外部被ばくに関するモニタリングの裏付け」に関する報告書を公表しました。
IAEAが行うレビュー活動は、(1)防護と安全性の評価(東京電力、経済産業省)、(2)規制活動とプロセス(原子力規制委員会)、(3)独立したサンプリング・データの裏付け・分析(IAEAによるモニタリング検証活動)の3つで構成されます。本報告書は、このうち、(3)に該当する活動の一環として、ALPS処理水の取扱いに携わる作業員の被ばく管理等のため、当該作業員の外部被ばく線量をモニタリングする企業(東京電力が契約する株式会社千代田テクノル及び長瀬ランダウア株式会社)の分析能力をILCの結果とともに報告するものです。
具体的には、全身・指先等の末端部・眼の水晶体における外部被ばく線量を、線量計を用いて測定し、どれだけ正確に測定できているかがILCの結果としてまとめられています。

2.報告書のポイント

報告されたILCの主な結果は、以下のとおりです。
  1. 日本の分析機関が有する測定精度と技術力の高さが実証された。
  2. 分析手順は、技術的に妥当な結果を得るために必要な適切な基準に従っている。
これらの結果は、ALPS処理水の取扱いに従事する作業員の外部被ばく線量を正確に評価する日本の能力を信頼させるものである。

以下、報告書中「EXECUTIVE SUMMARY」より抜粋
  • Japanese laboratories have demonstrated a high level of accuracy in their measurements and technical competence.
  • Analytical procedures follow the appropriate methodological standards required to obtain technically valid results.
    The IAEA notes that these findings provide confidence in Japan’s capability for accurate assessment of external radiation exposure of workers involved in handling ALPS-treated water.

3.参加した分析機関

  1. IAEA放射線安全技術支援研究所
  2. 東京電力が契約する個人モニタリングサービス実施企業
    • 株式会社千代田テクノル
    • 長瀬ランダウア株式会社

4.報告書を踏まえた対応

日本政府は、引き続き、IAEAレビューを通じて国際的な安全基準に従った対策を講じ続け、作業員の被ばく管理を含め、海洋放出の安全確保に万全を期していきます。

関連リンク

担当

資源エネルギー庁
原子力発電所事故収束対応室 調整官 植松
担当者:早川、杉浦
電話:03-3501-1511(内線 4441)
メール:bzl-hairo-syorisuitaisaku★meti.go.jp
※[★]を[@]に置き換えてください。

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