事業用変圧器の新たな省エネ基準に関する報告書を取りまとめました。2026年度を目標とする新たな基準注1を用いた「全損失」は444.1W/台注2であり、2019年度の501.1W/台と比較し、約11.4%の向上が見込まれます。
1.概要
2050年カーボンニュートラルの実現に向け、徹底した省エネルギーによるエネルギー消費効率の改善が重要性を増している中、資源エネルギー庁の省エネ基準に関する審議会注3において、省エネ法注4におけるトップランナー制度に基づく事業用変圧器の新たなエネルギー消費効率(省エネ基準)に関する審議を令和4年9月より行ってきました。その結果、令和5年5月30日の審議会を経て、本日「事業用変圧器の新たな省エネ基準に関する報告書注5」を取りまとめました。
報告書には、対象となる事業用変圧器の範囲、目標年度、区分、目標基準値等について記載するほか、目標年度におけるエネルギー消費効率の改善率についても試算しており、一定程度の向上が見込まれます。
2.目標年度におけるエネルギー消費効率の改善率
事業用変圧器のエネルギー消費効率は「全損失」を指標としていますが、目標年度である2026年度において、対象となる事業用変圧器の「全損失」は、平均すると444.1W/台です。一方、2019年度の「全損失」は501.1W/台であるため、エネルギー消費効率は約11.4%の向上が見込まれます。
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