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自然環境

2025年度IPBESシンポジウム

1.令和7年8月5日(火)に、2025年度IPBESシンポジウム「ネイチャーポジティブ社会の実現に向けたネクサス・アプローチ:IPBES評価報告書を地域の視点で読み解く」をオンライン開催します。

2.生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES(イプベス))は、2024年12月にナミビアで開催した総会において「生物多様性、水、食料及び健康の間の相互関係に関するテーマ別評価(ネクサス・アセスメント)」及び「生物多様性の損失の根本的要因、変革の決定要因及び生物多様性2050 ビジョン達成のためのオプションに関するテーマ別評価(社会変革アセスメント)」の2つの報告書を採択しました。本シンポジウムでは、ネクサス・アセスメントの内容を分かりやすく紹介するとともに、日本国内における生物多様性や健康等の相互関係に関する研究や地域における実践事例を踏まえ、自然と共生する社会の実現可能性について考えます。

■ 開催概要

 豊かな生物多様性に支えられた生態系は、私達の社会・経済・暮らし・文化・生活の基盤として、人類に様々な恵みをもたらします。しかし、人間活動の影響により、地球全体でかつてない規模で生態系の破壊や劣化、気候変動の影響による深刻な災害の発生といった事象が多々発生しています。IPBES(イプベス)(生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム)が公表した報告書では、現在世界で約100万種が絶滅の危機に追いやられており、生物多様性における現状は危機的な状態にあります。
 2024年12月に採択された、IPBES「生物多様性、水、食料及び健康の間の相互関係に関するテーマ別評価(ネクサス・アセスメント)」では、生物多様性や水、食料、健康、気候変動といった要素の相互作用(ネクサス)やシナジー(相乗効果)等について扱われており、現在の危機に対して単一の要素を優先し、他の要素を考慮しないシナリオは、ネクサス全体にトレードオフをもたらすとされ、いくつかの環境配慮型の対応策を用いたシナリオを用いることで、ネクサス要素全体でバランスの取れた便益の達成が可能である、といった点が示されています。
 本シンポジウムでは、ネクサス・アセスメントの執筆に関わった専門家からの基調講演、また、日本国内での生物多様性と他の要素の関係性を考慮した研究や地域における実践事例の紹介を通じ、ネクサス・アセスメントが提唱するネクサス・アプローチの具体や社会変革の変遷、また、その重要性や実現可能性などについて、参加者の皆様と一緒に考えます。

 〇 日      時:令和7年8月5日(火)13:30~15:30
 〇 会      場:Zoomウェビナーによるオンライン配信を予定
 〇 参 加 費:無料
 〇 主      催:環境省
 〇 共      催:公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)
 〇 協      力:環境研究総合推進費 戦略的研究開発課題(S-21)
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環境省

今日の環境問題は、国民の日常生活や通常の事業活動から生ずる過大な環境負荷が原因となっており、その解決には、大量生産・大量消費・大量廃棄型の現代社会の在り方そのものを持続可能なものへと変革していかなければなりません。 こうした変革を具体化するため、環境省は、 (1)廃棄物対策、公害規制、自然環境保全、野生動植物保護などを自ら一元的に実施するとともに、 (2)地球温暖化、オゾン層保護、リサイクル、化学物質、海洋汚染防止、森林・緑地・河川・湖沼の保全、環境影響評価、放射性物質の監視測定などの対策を他の府省と共同して行い、 (3)環境基本計画などを通じ政府全体の環境政策を積極的にリードしています。

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