5月31日、IAEAは、2021年に開始した東京電力福島第一原子力発電所におけるALPS処理水の安全性に関するレビューに関連して、「ALPS処理水の放射性核種分析における第1回目の分析機関間比較結果」に関する報告書を公表しました。
本技術報告書では、分析機関間比較の結果が記載されるとともに、東京電力をはじめとした参加分析機関の能力に関する詳細な評価が含まれています。
1.概要
5月31日、IAEAは、「ALPS処理水の放射性核種分析における第1回目の分析機関間比較結果」に関する報告書を公表しました。本技術報告書は、IAEAが行うレビュー活動における①ALPS処理水の安全性(東京電力、経済産業省)、②規制活動とプロセス(原子力規制委員会)、③独立したサンプリング・データの裏付け・分析(IAEAによるモニタリング検証活動)のうち、③に関する結果を報告するものです。
IAEA立ち会いの下で採取されたALPS処理水のサンプルについて、IAEAの研究所及びIAEAにより選定された第三国の分析機関がデータ分析を実施し、各分析機関の分析結果の比較及びデータが示されています。
2.報告書のポイント
以下の結果から、IAEAは、東京電力は正確で精密なALPS処理水の分析能力を有していることを留意する、さらに、IAEAは、東京電力が、ALPS処理水の放出中における福島第一原発で継続中の技術ニーズを支援するための持続可能で堅固な分析体制を構築していることを実証したと結論づけられています。
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