地球規模で気候が変化している
気象庁は、2024年の日本の平均気温が、
1898年の統計開始以降で最も高くなったと発表しました。
日本や世界の気候に何が起きているのか、見ていきましょう。
近年発生した気象現象

世界で頻発する極端な気象現象
激しい大雨や暴風、何ヶ月も続く干ばつ、極端な高温などの気象現象が世界で頻繁に起きています。極端な気象現象には様々な要因が複雑に関わり合っていますが、人為的要因による気候変動が大きな影響を及ぼしていると考えられています。
日本の気候変動

人為的要因によって気候変動が加速
長期的な気候の変化を気候変動と言います。現代以前の気温変化は5000年かけて7℃※と緩やかに上昇してきたとされています。これに比べ、現在起きている気温上昇ははるかに急激であり、人為的要因によるものだと考えられています。
※「STOP THE 温暖化2008」(環境省)参照
温室効果ガスが気候を変える
18世紀後半の産業革命以降、
大量に排出されるようになった温室効果ガス。
温室効果ガスが増えると、なぜ温暖化になるのでしょうか。
温室効果の仕組み

温室効果ガスが赤外線を吸収し地球を温める
太陽から放射された熱エネルギーは、地球の表面を温めます。そして、温められた地表面から熱が赤外線として放出されます。二酸化炭素(CO2)やメタン(CH4)などの温室効果ガスはこの赤外線を吸収する性質を持っており、熱が宇宙に逃れることを防ぎ大気を温めているのです。現在の地球の平均気温は約14℃ですが、温室効果ガスがなければ約-19℃になるといわれています。近年は温室効果ガスが大量に排出された結果、大気中で吸収される熱が増加し、地球温暖化につながっていると考えられています。
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