
本来、食べられるのに、さまざまな理由から捨てられてしまう食べ物のことを「食品ロス」といいます。世界では1年間で全生産量の3分の1にあたる約13億tもの食べ物が、そして日本でも570万tが廃棄されています。
大量の食品ロスは"もったいない"だけでなく、廃棄には多くのコストがかかります。また、食料の生産や加工、流通においては多くのCO2を排出していることからも、食品ロスの削減は環境負荷の低減のためにも重要です。
1日に、おにぎり1個分のご飯が!
日本の食料自給率(カロリーベース)は37%。先進国でもっとも低い数字です。私たちは外国から食料を輸入しながら、年間570万t=東京ドーム約5杯分、国民一人あたり年間約45kg、一日にするとおにぎり1個分程度のご飯を廃棄していることになります。
一方で、日本でも子どもの7人に1人が食事に困っているという状況が報告されています。たくさんの食料を輸入し、それらが捨てられている一方で、日々食べることに困っている人がいる。食品ロスは、そんな社会の問題も映し出しています。食べることは日々のこと。一人ひとりの心配りと行動で、食品ロスを減らすことはできるはずです。
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