近年、いじめ防止対策推進法に基づいて、学校全体でのいじめの防止及び早期発見の取組が広がっていますが、令和5年度の文部科学省のまとめによると、いじめの認知件数は過去最高を更新しています。実際に何があったのかを子どもから正確に聞き出す手法として、「司法面接」【注1】の導入が日本国内においても福祉や医療等の分野で広がっていますが、一般的にはあまり浸透していません。子どもの教育現場に携わる人たちが、司法面接の考え方を知ることで、いじめ被害を受けた子どもの長期的な心身のケアと、将来的ないじめ被害をなくすための環境と連携の広がりが期待できます。これまで以上に、学校全体でいじめに対応できる体制づくりや、早期発見につなげることを目的に、本セミナーを開催いたします。
【注1】司法面接
虐待や事件、事故の被害を受けた子どもに精神的な負担をかけずに、できるだけ多くの正確な情報を話してもらうための手法。話しやすい関係を築き、子どもに自由に話してもらい、自由報告で得られない情報に関して質問をするといったプロセスが行われる。
1 名称
令和7年度第1回人権啓発指導者養成セミナー
「子どもから何があったか話してもらう―司法面接の方法を活かして」
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