今月のテーマ
四万十市トンボ自然公園(トンボ王国)
[公益社団法人 トンボと自然を考える会]
高知県を流れる四万十川の下流域にある四万十市。その市街地近郊の里山に、自然共生サイトの制度化に先駆けて、約40年も前から生物多様性保全の活動が続けられている場所があります。『四万十市トンボ自然公園(通称:トンボ王国)』。その名の通り、数多くのトンボが生息する公園で、これまでに園内で確認されたトンボは81種。県内唯一の生息地となったモートンイトトンボを始め、オオイトトンボやハネビロエゾトンボなど、希少な種も確認されています。年間で60種以上のトンボが見られ、産卵や羽化、捕食といった生態を間近で観察することができます。
トンボは水辺で産卵し、幼虫(ヤゴ)も水の中で過ごします。好む水環境は種によって川、池、田んぼなどさまざま。しかも、同じ川でも水の深さや日照時間など、細かな環境条件が揃わないと育ちません。そのためトンボ王国ではそれぞれの種に合わせられるよう、多様で豊かな水環境が整備されています。それが結果的にトンボ以外の生き物の多様性にもつながり、現在では700種以上の植物、60種を超える野鳥が生息しています。
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