2.生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)は、2024年12月にナミビアで開催した総会において「生物多様性、水、食料及び健康の間の相互関係に関するテーマ別評価(ネクサス・アセスメント)」及び「生物多様性の損失の根本的要因、変革の決定要因及び生物多様性2050 ビジョン達成のためのオプションに関するテーマ別評価(社会変革アセスメント)」の2つの報告書を採択しました。本シンポジウムでは、ネクサス・アセスメントの内容を分かりやすく紹介するとともに、日本国内における生物多様性や健康等の相互関係に関する研究や地域における実践事例を踏まえ、自然と共生する社会の実現可能性について考えます。
■ 開催概要
2024年12月に採択された、IPBES「生物多様性、水、食料及び健康の間の相互関係に関するテーマ別評価(ネクサス・アセスメント)」では、生物多様性や水、食料、健康、気候変動といった要素の相互作用(ネクサス)やシナジー(相乗効果)等について扱われており、現在の危機に対して単一の要素を優先し、他の要素を考慮しないシナリオは、ネクサス全体にトレードオフをもたらすとされ、いくつかの環境配慮型の対応策を用いたシナリオを用いることで、ネクサス要素全体でバランスの取れた便益の達成が可能である、といった点が示されています。
本シンポジウムでは、ネクサス・アセスメントの執筆に関わった専門家からの基調講演、また、日本国内での生物多様性と他の要素の関係性を考慮した研究や地域における実践事例の紹介を通じ、ネクサス・アセスメントが提唱するネクサス・アプローチの具体や社会変革の変遷、また、その重要性や実現可能性などについて、参加者の皆様と一緒に考えます。
〇 日 時:令和7年8月5日(火)13:30~15:30
〇 会 場:Zoomウェビナーによるオンライン配信を予定
〇 参 加 費:無料
〇 主 催:環境省
〇 共 催:公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)
〇 協 力:環境研究総合推進費 戦略的研究開発課題(S-21)
コメント