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省エネ基準への適合を判定する手続きである「省エネ適判」において、最も多く使われている計算方法である「モデル建物法」には、「通常版」と「小規模版」の2種類が存在します。通常版と小規模版では、評価対象となる外皮や設備機器の種類などの違いが存在します。
この違いにより、小規模版の方が通常版より容易に省エネ性能を計算することができます。一方で、小規模版は通常版より計算結果が大まかになる傾向もあります。
ではどの程度、計算結果に差が出るのでしょうか。今回は、同一の建物に通常版と小規模版の両方の計算を適用した際にどれだけ差が出るのか、検証します。計算方法を決定する際の参考になれば嬉しいです。
検証する建物
今回、計算結果を検証する建物は、国の講習テキストで紹介されている小規模非住宅を採用します。
平面図
出典:国土交通省 小規模非住宅建築物設計者用講習テキスト(図面)
【 https://www.mlit.go.jp/common/001627117.pdf 】
テキスト内では、「小規模版モデル建物法」の計算方法を説明をするため使用されています。「小規模版モデル建物法」は、将来廃止される計算方法であり、「モデル建物法(小規模版)」とは異なる計算方法である点
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