本ワークショップでは、海洋表層、水柱及び底質それぞれにおけるマイクロプラスチックの調査・モニタリングを実施している、あるいはモニタリングデータを用いた長期変動に関する研究や、モニタリングデータベースの政策決定への活用等、様々な観点から研究やその実施に取り組んでいる研究者及び国際機関の専門家から発表を行います。
■ 開催趣旨
これらを踏まえ、環境省ではサンプリングと分析の手法を比較する実証事業を実施し、国内外の専門家による国際専門家会合での議論を経て、令和元年5月に「漂流マイクロプラスチックのモニタリング手法調和ガイドライン」(Guidelines for Harmonizing Ocean Surface Microplastic Monitoring Methods) の初版を公開しました。
調和ガイドラインに沿ってモニタリングすることで、漂流マイクロプラスチックの調査データを比較することが可能になりましたが、世界中のモニタリングデータは、いまだ比較可能な状態で網羅的には整理されていません。また、海洋表層に加えて水柱や底質においてもマイクロプラスチックの分布等の把握が課題であり、徐々に研究が進んできているものの、プラスチック汚染の実態の共有及び理解を更に促進する必要があります。
こうした背景の下、環境省では、海洋プラスチックごみのモニタリング活動、モニタリングデータの収集状況、及びこれらのデータに基づく汚染実態把握等の各種研究や政策決定への活用方法に関する議論を目的として、国際ワークショップ「Utilization of monitoring data and database related to marine plastic pollution」をオンラインで開催します。
本ワークショップでは、海洋表層、水柱及び底質におけるマイクロプラスチックのモニタリングデータに関する情報共有や、これらのデータを用いた長期変動に関する研究事例の紹介、モニタリングデータの政策決定への活用提言について、研究者及び国際機関の専門家から発表を行います。
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